診療科案内

循環器内科

2008年に冠動脈マルチスライスCTを導入し、外来にて循環器内科がスタートしました。
2010年の病院のリニューアルに伴い、心臓血管カテーテル造影装置を設置し、循環器専門医を増員し新たな診療体制となりました。

高血圧症や高脂血症など循環器病の原因となる疾病や循環器疾患の一般的な治療をはじめ、生活習慣病や加齢などに伴う動脈硬化性疾患である 虚血性心疾患に対する冠動脈カテーテル治療や、下肢の閉塞性動脈硬化症、腎動脈狭窄症などの疾患に対する抹消動脈血管のカテーテル治療を専門的に行っております。 また、整形外科手術を受ける方の高齢化に伴い循環器疾患を合併している方が増加しています。当院では、循環器疾患を合併した整形外科患者様が安心して手術を受けられるように整形外科と密接な連絡を取り手術を受けていただいております。

循環器内科 紹介

循環器疾患(心血管疾患)は、癌と同様に自覚症状がほとんどないまま病状が進行し、症状が現れたときは重症となっており、 時には死に至る危険性の高い、いわゆる「サイレントキラー」です。 心臓だけでなく血管の疾患でもあるため、他の重要な臓器への血流にも影響を及ぼすことがあります。

-日本人の死因の第2位は心臓病です。-

心疾患が原因で亡くなる人の数は、癌に次いで2番目に多く、 そのうち半分を占めるのが、動脈硬化が原因でおこる虚血性心疾患です。虚血性心疾患には、心臓に酸素や栄養を送る冠動脈という血管が狭くなり十分な血液が届かなくなる狭心症と、 冠動脈が閉塞してしまい心臓の筋肉の一部が壊死(えし)を起こす心筋梗塞(こうそく)があります。
「痛くなってから」「症状が出てから」では手遅れになってしまう可能性があります。 手遅れにならない為には早期発見、早期治療が極めて重要となります。

次のような症状の患者さまを診ます

  • 呼吸困難 --「労作時の息切れ、呼吸苦」「夜間の起座呼吸」など
  • 胸痛 --「運動時の胸部圧迫感」「朝の起床時の胸痛」「発作的な喉の奥の違和感」「左肩に放散する鈍痛」など
  • 間欠性跛行 --「歩行中の下肢の痛み、突っ張り感」「安静時下肢痛」「下肢の冷感や変色(左右差)」など
  • 動悸 --「脈が強く打つ感じ」「脈がとぶ感じ」「突然脈が早くなる」「脈が乱れている」など

次のような疾患を扱います

◆虚血性心疾患
「狭心症」「急性心筋梗塞」は正確かつ迅速な診断と治療が必要となります。
重症度や緊急度に応じて、主としてカテ-テル治療を中心に最適な治療法を施行します。
◆急性/慢性心不全
急性心不全は適切な治療が施されないと生命を脅かす危険な病態です。
慢性心不全に対しては原因となる疾患とその重症度により、内科療法から外科療法まで様々な治療法を選択します。
◆不整脈
一口に不整脈といっても、特に治療を要しないものから、緊急治療を要する物まで様々なものがあります。治療法も薬物療法、ペースメーカー植込み、植込み型除細動器の植込み、カテーテルアブレーションなどと多岐にわたっており、病態に応じて最も適切な方法を選択します。
◆末梢血管疾患
下肢動脈の狭窄や閉塞(閉塞性動脈硬化症)、難治性高血圧や腎不全悪化の原因となる腎動脈狭窄症や頸動脈狭窄症も循環器内科の治療対象です。カテ-テル治療を中心に、外科治療や創傷ケアも含め、総合的な診療を目指します。

次のような検査を行ないます

◆心臓エコー(超音波)、血管エコー(超音波)
エコー検査は、超音波(人間の耳には聞こえない高い音)を用いて心臓や血管の形態や血液の流れを観察する検査です。検査に痛みはありませんが、骨や空気(肺や腸間ガス)があると観察できないため、体位を変えたり息を吸ったり吐いたりしてもらうことがあります。通常の検査は20分程度で終了しますが、検査の内容によってはもう少し時間がかかる場合があります。

◆運動負荷心電図
運動をしていただくことにより心臓に負担をかけ、心電図と血圧がどのように変化するかを見る検査です。運動時に胸が痛む労作性の狭心症や不整脈の診断などの際に行います。

◆ホルター心電図
通常の心電図が記録される時間はわずか数分以内であるため、不整脈などをとらえられない場合もあります。ホルター心電図検査は、長時間の心電図を記録することにより、どのような不整脈がどれくらい出ているかを見る検査です。また、朝方に発作が起こる狭心症(異型狭心症)の診断や薬の効果判定、ペースメーカーが正常に作動しているかの確認に使用することもあります。
この検査では専用機器を通常24時間程度装着していただきます。日常生活を送っていただけますが、機器を装着しているため入浴はできません。
◆足関節上腕血圧比;ABI
健常な人が、両腕と両足首の血圧を測定すると、足首のほうがやや高値を示します。しかし、血流の流れが悪くなると、その部分の血圧が低下します。ABIは両腕と両足首の血圧を同時に測定することにより、足の動脈の狭窄や閉塞の有無を調べる検査です。
同時に脈波の伝わり方を調べることで、動脈硬化の程度も測定することができます。
ベッドに寝ていただき、両手、両足首の血圧を測定します。検査は15分程度で終了します。
◆CT・MR
CT(コンピュータ断層撮影)は放射線を利用して体の内部画像を得る検査のことです。心臓CTでは、造影剤(レントゲンに写る薬剤)を静脈から注入することにより、冠動脈(心臓に酸素や栄養を供給する血管)の状態を知ることができます。冠動脈のどの部位がどの程度狭くなっているか、または詰まっているかなどを知る上で、重要な検査となってきました。約10秒程度の呼吸停止が必要です。
MR(核磁気共鳴画像)は核磁気共鳴現象とよばれる現象を利用して、放射線を使わずに体の内部画像を得る検査のことです。臓器の構造や性状だけでなく、血流情報も的確に知ることができるため、下肢や末梢の動脈硬化性疾患に有用です。検査には30分ほどかかります。

◆カテーテル検査
カテーテルとは合成樹脂でできた細長い管のことで、これを手首や足の付け根の血管から挿入して心臓や目的とする血管まで到達させます。そして心臓内部の血圧測定や、造影剤(レントゲンに写る薬剤)を使用することにより、心臓の働きや血管の形態を観察します。
心臓血管系の病気の検査には心電図、レントゲン、エコー、CTなどがありますが、より正確な情報を得るためにはこのカテーテル検査が必要となります。
心臓カテーテル検査では、狭心症や心筋梗塞といったいわゆる虚血性心疾患に対し、冠動脈のどの部位がどの程度狭くなっているか、または詰まっているかなどを詳細に調べることができるため、的確な治療方針が立てられることになります。

次のような治療を行います

◆カテーテル治療
心臓の表面には心臓自身に栄養を供給する冠動脈という動脈があり、この冠動脈に狭窄や詰まりが生じると狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患を発症します。本治療はカテーテルという細い管を用いて冠動脈の閉塞部位を拡張する治療方法で、最近ではPCI(percutaneous coronary intervention:経皮的冠動脈インターベンション)と呼ばれています。当科では本治療に積極的に取り組んでおります。
(PCIの具体的な方法)
通常は局所麻酔をして手首や足の付け根の動脈からカテーテルを挿入し、レントゲンを見ながら冠動脈の入り口に差し込みます。このカテーテルからガイドワイヤーという非常に細いワイヤーを、狭窄部位を通過させ、このワイヤーに沿わせてバルーン(風船)を挿入して狭窄部位を拡張します。通常はバルーンでの拡張のみでは十分な成果を得られることは少ないので、最終的にステントという金属製の網状の筒を留置します。このステントは、最初は折りたたまれた状態でしぼんだバルーンにかぶせてあり、狭窄部位でバルーンを拡張することでステントも拡張します。最終的にバルーンはしぼませて抜去しますが、ステントはそのまま血管内に残って狭窄部位の血管壁を内部から支える役割をします。
また、末梢動脈に対する治療もこの技術を用いることでカテ-テル治療の適応が拡がってきています。

◆植え込み型ペースメーカー移植術
今日のペ-スメ-カ-はより生理的な拍動に近くなるように様々な工夫がされています。また不整脈発作に対するモニタ-機能や発作予防機能なども有しています。病態に応じて最も適切なペースメーカーを植え込み、管理します。

◆カテーテルアブレーション
近年、薬物治療に抵抗性で反復性の頻拍性不整脈に対して、カテーテルを用いた治療法が普及してきました。薬剤が有効な例においても、長期にわたって服薬を必要としなくなるという利点により、考慮に値する方法であります。
当院では、高井病院と連携をとりながら、不整脈診療を行っています。


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